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院長ブログ
【2025年版】高血圧治療のゴールが変わりました:目指すは「130/80」への統一
高血圧症に関するインスタグラムはこちら→https://www.instagram.com/kishi_clinic/p/DXeIXchlFUL/ 「血圧は年齢とともに上がるものだから、少し高いくらいが普通」 そんな考え方が、最新のガイドライン(JSH2025)で大きく塗り替えられました。 今回は、2025年に改訂された最新の指針に基づき、私たちが目指すべき数値と、なぜ血圧管理が命を守ることにつながるのかを詳しく解説します。 1. 日本人の3人に1人が高血圧:年代別のリアルな数字 現在、日本国内の高血圧患者数は約4,300万人。成人の約3人に1人が該当する、まさに「国民病」です。 年代別の有病率を見ると、その傾向は明らかです。 40代: 男性で約4割に達し、働き盛りからリスクが高まります。 60代: 約6割の方が高血圧となります。 70代以上: 約7割の方が該当します。 「自分だけは大丈夫」と思いがちですが、加齢とともに誰にでも起こりうる問題なのです。 2. 2025年からの新基準:全世代で「130/80」を目指す 最新のガイドラインにおける最大
4月26日
【医師が解説】無症状でも油断できない「心房細動」のリスクと早期発見の重要性
当院の公式Instagramでもご紹介しています Instagram投稿を確認する 心血管疾患の中でも、特に高齢化社会において増加傾向にあるのが「心房細動」です。心房細動は不整脈の中でも極めて一般的ですが、その一方で重篤な合併症を引き起こす「静かなる疾患」でもあります。 本稿では、心房細動の病態メカニズムから、診断における課題、そして脳梗塞予防の重要性について専門的な視点で解説します。 1. 心房細動の病態と分類 心房細動とは、心房内の電気信号が乱れ、心房が1分間に350〜600回という高頻度で不規則に震える状態を指します。これにより、心房としての収縮機能が失われ、血液のうっ滞が生じます。 臨床的には、その持続期間によって以下のように分類されます。 発作性心房細動 :7日以内に自己停止するもの。 持続性心房細動 :7日を超えて持続するもの。 長期持続性心房細動 :1年以上持続するもの。 永続性心房細動 :除細動を行わない、あるいは不成功で心房細動を許容するもの。 2. 「無症状」が抱える臨床的リスク 心房細動の臨床統計によれば、...
4月17日


つらい花粉症の季節を乗り切るために
スギ花粉が飛散する様子(AI生成) こんにちは。院長の岸です。 春らしい日も増えてきましたが、それと同時に「鼻がムズムズする」「目が痒い」といった症状でお悩みの方が増えてくる時期ですね。 今回は、今や国民病とも言われる「花粉症」について、その種類や治療法についてお話しします。 1. 日本の花粉症の代表格:スギとヒノキ 日本の花粉症の約7割は スギ花粉 が原因と言われています。 スギ花粉(2月〜4月頃) 日本の森林の多くを占めるため、飛散量が多く、広範囲に影響を及ぼします。 ヒノキ花粉(4月〜5月頃) スギ花粉のピークが終わる頃に飛び始めます。スギと共通のアレルゲン(原因物質)を持っているため、スギ花粉症の方の多くがヒノキにも反応し、症状が長引く原因となります。 その他、初夏にはイネ科、秋にはブタクサやヨモギなど、季節ごとに異なる花粉が飛散しています。 2. 「もしかして風邪?」通年性アレルギーの可能性 花粉の時期以外にも鼻炎症状がある場合、 通年性アレルギー性鼻炎 の可能性があります。 原因の多くは ダニ(家塵・ハウスダスト) 、ペットの毛、
3月7日


健診の「LDLコレステロール値」とどう向き合うか―将来の心血管リスクを抑えるための考え方
健康診断でLDL(悪玉)コレステロールの数値を指摘された際、どのように対応すべきか迷われる方も多いかと思います。脂質異常症は自覚症状がないため放置されがちですが、長期的な視点で血管の健康を考えることが、将来の心筋梗塞や脳梗塞の予防において重要です。 本日は、最新の動脈硬化性疾患予防ガイドラインに沿った、当院の診療方針についてお伝えします。 健診でコレステロールの異常を指摘されたら(画像はAI生成) 1. 血管への「累積曝露量」を考慮する 近年の研究では、動脈硬化の進行は、LDL-C値の高さだけでなく、高いかどうかだけでなく、「どのくらいの期間その状態が続いているか」(累積曝露量)が関係していることが報告されています。 一次予防(発症前の方):Lower for Longer 若いうちから 適切な数値を維持し 、 血管への負担を「長く抑える」ことが大切です。(Lower for Longer) 二次予防(既往のある方):Lower the Better 既に心血管疾患を経験された方の場合は、再発を防ぐために、よりしっかり数値を下げることが重要になり
2月20日


除雪は「命がけのスポーツ」?除雪の際の心臓のリスクと守り方
今年の長岡市は今のところ例年よりは雪が多くないようですが、今週は大雪が予想されています。 我々にとって冬場の雪かきは必要不可欠な行為ではありますが、あまりにもドカ雪が降ると、朝起きて外を見るのが憂鬱になります。実はこの「雪かき」、心臓にとっては驚くほどの負担がかかっていることをご存知でしょうか。 今回は、なぜ除雪が心臓発作を引き起こしやすいのか、そして命を守るために何に気をつけるべきかをお伝えします。 強い負荷となる雪かき(画像はAI生成) 1. 雪かきは「全力疾走」と同じ負荷 研究によると、 重い雪をスコップで持ち上げる作業をわずか10分間続けるだけで、心拍数は最大心拍数の97%にまで達する ことが報告されています。これは、スポーツジムでの全力のランニングや、心臓の負荷試験(トレッドミル検査)の限界レベルに匹敵します。 普段運動習慣のない方が、氷点下の屋外でいきなりこのレベルの激しい運動を行うことは、心臓にとって極めてハイリスクな行為です。 2. なぜ「冬の除雪」は心臓を狙い撃ちにするのか? 単なる重労働以上に、冬の除雪には心血管イベントを引き
1月19日
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