睡眠時無呼吸症候群(SAS)
そのいびき、
眠りだけの問題ではありません
「いびきがうるさい」「寝ている間に息が止まっていた」とご家族に言われたことはありませんか。しっかり寝たはずなのに日中に眠くなる、朝起きると頭が重い。そんな症状の陰に、睡眠時無呼吸症候群が隠れていることがあります。
睡眠時無呼吸症候群は、眠りの質が下がるだけの病気ではありません。呼吸が止まるたびに体は酸素不足になり、血圧や心拍数が跳ね上がります。それが一晩に何十回、何百回と繰り返され、心臓と血管に負担をかけ続けます。
当院では、ご自宅でできる検査から、CPAP(シーパップ)による治療まで行っています。循環器専門医として、血圧や心臓の状態とあわせて診療します。
お持ちいただくもの
- 健診の結果用紙(お持ちの方)
- お薬手帳(お持ちの方)
- マイナンバーカード、または資格確認証
※ご家族から指摘されたこと(いびきの大きさ、呼吸が止まる様子など)を教えてください。スマートフォンで睡眠中の様子を録画・録音していただくと、診断の手がかりになります。
こんなサインはありませんか
寝ている間
- 大きないびきをかく
- 呼吸が止まっていると言われた
- 息苦しさで目が覚める
- 夜中に何度もトイレに起きる
起きているとき
- 日中に強い眠気がある、会議中や運転中に眠くなる
- 朝起きたときに頭痛がする、熟睡した感じがない
- 集中力が続かない
- お薬を飲んでいても血圧が下がりにくい
日中の眠気は、居眠り運転などの事故にもつながります。お仕事で車を運転される方は、特に早めにご相談ください。
心臓と血管に、
毎晩負担がかかります
睡眠時無呼吸症候群の多くは、眠っている間にのどの空気の通り道が狭くなり、ふさがってしまうことで起こります。太っている方に多い病気ですが、それだけではありません。あごが小さい・後ろに引っ込んでいるといった骨格の方は、痩せていても起こることがあります。お酒や加齢、あお向けの姿勢も悪化させる原因になります。
本来、眠っている間は心臓と血管が休む時間です。その時間に酸素不足と血圧の上昇がくり返されるため、次のような病気と深く関わっていることが知られています。
検査はご自宅で。
入院は不要です
Step 01
簡易検査
まずは、ご自宅でできる簡易検査を行います。寝る前に小型の機器とセンサーを指や鼻に付けて、いつも通りお休みいただくだけです。痛みはなく、睡眠中の呼吸の止まり方や血液中の酸素の状態が分かります。機器は当院でお渡しします。
Step 02
精密検査(PSG)
簡易検査の結果によっては、より詳しい精密検査(終夜睡眠ポリグラフ検査:PSG)を行います。眠りの深さ(脳波)なども含めて調べる検査で、以前は1泊入院が必要でしたが、当院ではご自宅で受けていただけます。お仕事や家庭の事情で入院が難しい方も、診断まで進めることができます。
※検査はいずれも健康保険が適用されます。
治療の中心は
CPAP(シーパップ)です
中等症以上の睡眠時無呼吸症候群の標準的な治療が、CPAP(持続陽圧呼吸療法)です。寝るときに鼻にマスクを付け、機器から空気を送り込むことで、のどの空気の通り道がふさがるのを防ぎます。
CPAPを続けることで、いびきや無呼吸、日中の眠気、朝の頭痛が改善する方が多くいらっしゃいます。夜間の酸素不足や血圧の上昇が抑えられ、心臓と血管への負担を軽くすることにもつながります。
健康保険でCPAPを使うには、検査の結果が一定の基準を満たす必要があります。基準に届かない軽症の方には、減量や寝る姿勢の工夫、お酒を控えることなど、状態に合わせた対策をご提案します。歯科で作るマウスピースが選択肢になることもあります。
当院の診療の特徴
Point 01
検査から治療まで、当院で
簡易検査・精密検査(PSG)はどちらもご自宅で行い、CPAPの開始も当院で行います。診断から治療まで、通い慣れたクリニックで続けられます。
Point 02
遠隔モニタリングで、通院の負担を軽く
CPAPの使用時間や、無呼吸がどのくらい残っているかを、通信機能を使って遠隔で確認しています。状態が安定している方は、通院の間隔をあけることができます。
Point 03
使いにくさは、我慢せずご相談を
マスクが合わない、空気が強く感じる、のどや鼻が乾くなど、CPAPを使い始めると気になることも出てきます。マスクや設定を見直すことで、使いやすくなることが多くあります。続けられるように一緒に調整します。
Point 04
血圧・心臓とあわせて診ます
循環器専門医として、CPAPのデータだけでなく、血圧・体重・心電図などもあわせて確認します。高血圧や心房細動、糖尿病などの治療中の方は、同じ日にまとめて診療を受けられます。
睡眠時無呼吸症候群についてよくあるご質問
痩せていますが、睡眠時無呼吸になることはありますか?
あります。日本人はあごが小さく、のどの空気の通り道が狭い骨格の方が多いため、痩せていても起こることがあります。日中の眠気や朝の頭痛、下がりにくい高血圧などがあれば、一度ご相談ください。
一人暮らしで、いびきを指摘してくれる人がいません。
一人で寝ている方は、いびきや呼吸の停止に気づく機会がありません。日中の眠気、朝の頭痛や熟睡感のなさ、夜中に何度もトイレに起きるといったサインがあれば、検査をおすすめします。スマートフォンの録音アプリなどで、ご自分のいびきを確認してみるのもひとつの方法です。
眠気はないのですが、家族に呼吸が止まっていると言われました。
眠気などの自覚症状がなくても、無呼吸による夜間の酸素不足や血圧の上昇は起きており、心臓や血管への負担は積み重なります。症状の有無ではなく、検査の結果で治療が必要かどうかを判断することをおすすめします。
CPAPは一生続けなければいけませんか?
CPAPは無呼吸を「治す」のではなく「抑える」治療のため、原因が続いている間は使い続けるのが基本です。ただし、減量などで無呼吸そのものが軽くなれば、再検査のうえでCPAPをやめられる場合もあります。
気になる症状は、早めのご相談を。
「歳のせいかな」と思っていた息切れが、心臓のサインであることもあります。
長岡のかかりつけ医として、お待ちしています。