きしクリニック
heart failure

心不全

about

早く気づいて、
悪化させないことが大切です

心不全は、高齢化とともに増え続けている病気です。2024年の国の統計では、心臓の病気で亡くなった方の原因のうち、心不全が44%と最も多くを占めています。

一方で、心不全は早く気づいて治療を続ければ、悪化や入院を防ぎ、長く元気に過ごせる病気でもあります。また、高血圧や糖尿病など心不全につながる病気を早いうちから整えることで、心不全になること自体を防ぐこともできます。

当院では、循環器専門医が心臓の検査と治療を行い、日々の体調の変化に寄り添いながら、心不全の悪化を防ぐ診療を続けています。

お持ちいただくもの

  • お薬手帳
  • 病院に入院・通院したことがある方は、退院時の書類や紹介状(お持ちの方)
  • 毎日の体重や血圧の記録(つけている方)
  • マイナンバーカード、または資格確認証

※紹介状がなくても受診できます。

出典:厚生労働省「令和6年(2024)人口動態統計(確定数)」

what is heart failure

心不全は、病名ではなく
心臓の「状態」です

心不全は、心臓のポンプの働きが落ちて、体が必要とする血液を十分に送り出せなくなった状態のことです。ポンプの力そのものが弱くなる場合もあれば、心臓が硬くなって広がりにくく、血液を十分にためられない場合もあります。その結果、体に水分がたまり、息切れやむくみが出てきます。

心筋梗塞・狭心症

心臓の血管がつまり、傷んだ筋肉はポンプの力が弱くなります。

高血圧

長年の負担で心臓の壁が厚く硬くなり、広がりにくくなります。

心臓弁膜症

弁の開け閉めがうまくいかず、心臓に余計な負担がかかります。

心房細動などの不整脈

速い脈や乱れた脈が続くと、心臓が疲れてポンプの力が落ちます。

糖尿病

高い血糖が続くこと自体が、心臓の筋肉を傷めることがあります。

心筋症・腎臓病・肥満など

心臓の筋肉の病気のほか、腎臓の働きの低下や肥満も、体に水分をためやすくします。

stage

症状が出る前から、
心不全は始まっています

心不全の診療ガイドラインでは、心不全を4つの段階(ステージ)に分けて考えます。症状が出る前のステージA・Bのうちに手を打つことで、心不全の発症そのものを防ぐことができます。

ステージA:心不全になる危険がある

高血圧・糖尿病・動脈硬化・慢性腎臓病・肥満などがあるが、心臓そのものには変化がない段階です。

ステージB:心臓に変化があるが、症状はない

心臓の壁が厚くなる、動きが落ちる、血液検査で心臓の負担を示す値が高いなど、検査で変化が見つかる段階です。

ステージC:心不全の症状が出ている(出たことがある)

息切れやむくみなどの症状が出た段階です。治療で症状が落ち着いても、悪化を防ぐ治療を続けます。

ステージD:治療をしても症状が強い

十分な治療を行っても、強い症状が続く段階です。専門の医療機関と連携して治療を考えます。

出典:日本循環器学会/日本心不全学会「2025年改訂版 心不全診療ガイドライン」をもとに作成

signs

見逃したくない、
心不全のサイン

階段や坂道で息が切れる

以前は平気だった動きで苦しくなる。「年のせい」と思われがちな、いちばん多いサインです。

足のすね・くるぶしのむくみ

指で押すと、へこんだあとがしばらく残ります。

数日で体重が2kg以上増える

太ったのではなく、体に水分がたまっているサインです。

夜、横になると息苦しい

座ったり、枕を高くしたりすると楽になる。肺に水分がたまっているサインで、注意が必要です。

毎朝、体重をはかりましょう

いちばん簡単で大切な対策は、毎朝、起きてトイレを済ませたあと、同じ条件で体重をはかって記録することです。急に増えたときや、息切れ・むくみが強くなったときは、次の予約を待たずに早めにご受診ください。

横になれないほど息苦しい、話すのもつらい、冷や汗や胸の痛みを伴う、といった場合は、ためらわずに救急車(119番)を呼んでください。

test & treatment

検査と治療

当院でできる検査

  • 心電図:不整脈や心筋梗塞のあと、心臓の壁の厚さのサインなどを調べます
  • 胸部レントゲン:心臓の大きさや、肺に水分がたまっていないかを確認します
  • 血液検査:心臓の負担を示す値(BNP・NT-proBNP)や、腎臓の働きなどを調べます
  • 心臓超音波検査(心エコー):ポンプの力、心臓の壁の厚さ、弁の状態をくわしく調べます

治療の柱

  • お薬:心臓を守るお薬や、たまった水分を出すお薬を組み合わせます。近年は、心不全による入院を減らす新しいお薬も加わり、治療の選択肢が広がっています
  • 原因の治療:高血圧・心房細動・弁膜症など、心不全のもとになる病気を治療します
  • 毎日の自己管理:減塩、体重の記録、禁煙、お酒を控えること、無理のない範囲で体を動かすこと
  • 感染症の予防:かぜや肺炎をきっかけに心不全が悪化することがあります。インフルエンザや肺炎球菌などの予防接種もおすすめしています
our approach

当院の診療の特徴

Point 01

循環器専門医が、検査から治療まで

心電図・レントゲン・心エコーを院内で行い、血液検査の結果とあわせて、循環器専門医が心臓の状態を評価して、お一人おひとりに合った治療を組み立てます。

Point 02

入院を繰り返さないために

心不全は、悪化して入院するたびに心臓の働きが落ちやすい病気です。体重・むくみ・血液検査の変化から悪化のきざしを早めにとらえ、お薬を調整して入院を防ぐことを目指します。

Point 03

病院と連携して

入院治療やカテーテル治療、手術などが必要な場合は、地域の基幹病院へ速やかにご紹介します。病院での治療を終えたあとの通院も、当院で続けられます。

Point 04

心不全につながる病気もまとめて

高血圧・糖尿病・心房細動・睡眠時無呼吸症候群など、心不全のもとになる病気や悪化させる病気も、同じ医師がまとめて診療します。

faq

心不全についてよくあるご質問

心不全と言われました。もう治らないのでしょうか?

原因や状態によっては、治療で心臓の働きが回復する方もいます。また、回復しきらない場合でも、お薬と毎日の自己管理を続けることで、悪化や入院を防ぎ、長く安定して過ごしている方はたくさんいらっしゃいます。治療を続けることがいちばん大切です。

水分はどのくらい控えればよいですか?

どのくらい控えるかは、心不全の状態によって異なります。軽い方は特に制限が必要ないこともあり、自己判断での極端な制限は脱水の原因にもなります。一方、塩分を控えることは多くの方に大切です。具体的な目安は、診察でお伝えします。

運動はしてもよいですか?

状態が安定している方は、無理のない範囲で体を動かすことが、体力の維持や心不全の悪化予防に役立ちます。ただし、適切な運動の強さは人によって異なります。始める前に診察でご相談ください。

健診で「心臓が大きい」「心臓の負担を示す値が高い」と言われました。

症状がなくても、心不全の手前の段階(ステージB)のことがあります。この段階で原因を見つけて治療を始めれば、心不全の発症を防ぐことにつながります。心エコーなどで詳しく調べますので、健診の結果用紙をお持ちのうえご相談ください。

そのほかの心臓の病気については循環器内科のページを、健診で異常を指摘された方は健診で異常を指摘された方へをご覧ください。

気になる症状は、早めのご相談を。

「歳のせいかな」と思っていた息切れが、心臓のサインであることもあります。 長岡のかかりつけ医として、お待ちしています。

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