狭心症・心筋梗塞
(虚血性心疾患)
見つけること、
そして再発させないこと
心臓は、表面を走る「冠動脈」という血管から酸素と栄養を受け取って動いています。この冠動脈が動脈硬化で狭くなったり、つまったりして、心臓の筋肉に十分な血液が届かなくなる病気が、狭心症や心筋梗塞です。あわせて「虚血性心疾患」と呼ばれます。
当院の役割は二つあります。ひとつは、胸の痛みなどの症状や健診の心電図の異常から、狭心症などが隠れていないかを調べ、必要な方を速やかに専門の病院へおつなぎすること。もうひとつは、病院でカテーテル治療や手術を受けた方が再び発作を起こさないよう、その後の治療を続けることです。
お持ちいただくもの
- 健診の結果用紙(心電図の結果があれば)
- 病院でカテーテル治療や手術を受けた方は、紹介状や退院時の書類(お持ちの方)
- お薬手帳、ご家庭で測った血圧の記録(お持ちの方)
- マイナンバーカード、または資格確認証
※紹介状がなくても受診できます。
狭心症と心筋梗塞
労作性狭心症
冠動脈が狭くなり、階段や坂道など体を動かしたときに、胸が締めつけられるように痛みます。休むと数分で治まるのが特徴です。
冠攣縮性狭心症
冠動脈が一時的にけいれんして細くなるタイプです。夜間から明け方、安静にしているときに起こりやすく、喫煙や飲酒が関わります。
心筋梗塞・不安定狭心症
冠動脈の中の「プラーク」が破れて血のかたまりができ、血管がつまりかける・つまってしまう状態です。一刻も早い治療が必要です。
次のような場合は、すぐに救急車(119番)を
強い胸の痛みや圧迫感が治まらない、冷や汗・吐き気・息苦しさを伴う、といった場合は心筋梗塞の可能性があります。当院へのご連絡より先に、救急車を呼んでください。また、胸の痛みの回数が増えてきた、軽い動きや安静時にも起こるようになった、という場合は心筋梗塞の一歩手前のことがあり、その日のうちの受診が必要です。
痛み方による見分け方は、胸の痛み・圧迫感のページで詳しくご紹介しています。
動脈硬化を進める
危険因子
狭心症・心筋梗塞の土台にあるのは、何年もかけて進む動脈硬化です。次のような危険因子が重なるほど、起こりやすくなります。予防の基本は、これらをひとつずつ整えていくことです。
検査と治療の流れ
Step 01 当院
診察と院内の検査
症状の起こり方をくわしくお伺いし、心電図、血液検査、胸部レントゲン、心臓超音波検査(心エコー)を行います。安静時や夜間の発作が疑われる場合は、ホルター心電図で記録します。
Step 02 基幹病院
詳しい検査
狭心症が疑われる場合は、地域の基幹病院へご紹介し、冠動脈CTやカテーテル検査など、冠動脈を直接調べる検査を受けていただきます。
Step 03 基幹病院
治療
お薬による治療のほか、狭くなった血管をカテーテルで広げてステントを入れる治療や、バイパス手術が行われます。治療を終えたあとの通院は、当院で続けられます。
治療のあとこそ、
再発予防が大切です
カテーテル治療で狭くなった血管を広げても、動脈硬化という土台が消えたわけではありません。ほかの場所の血管が狭くなったり、ステントを入れた場所が再び狭くなったりすることがあります。再発を防ぐ鍵は、毎日のお薬と、危険因子をしっかり管理し続けることです。
コレステロールは、より低い目標で
心筋梗塞を起こしたことがある方など、特に危険の高い方は、LDLコレステロール55mg/dL未満を目標に治療しています。詳しくは脂質異常症のページをご覧ください。
血液をサラサラにするお薬(抗血小板薬)
ステントの中に血のかたまりができるのを防ぐ、大切なお薬です。治療後しばらくは2種類、その後は1種類を続けるのが一般的です。自己判断で中止すると、ステントが急につまる危険があります。歯科治療や手術の前には、必ず担当の医師にお伝えください。
血圧・血糖・たばこ
血圧は診察室で130/80mmHg未満、ご家庭で125/75mmHg未満が目安です。糖尿病のある方は血糖の管理も続けます。たばこは再発の大きな原因になるため、禁煙がとても大切です。
定期的な検査と、症状の変化
心電図・心エコー・血液検査で、心臓の状態とお薬の効果・副作用を確認します。胸の痛みが再び出てきたときは、次の予約を待たずにご受診ください。
当院の診療の特徴
Point 01
循環器専門医が、急ぐかどうかを見極めます
症状のお話と院内の検査から、すぐに病院での検査・治療が必要か、外来で経過をみてよいかを判断します。
Point 02
基幹病院へ、速やかにおつなぎします
冠動脈CTやカテーテル検査・治療が必要な場合は、地域の基幹病院へ速やかにご紹介します。
Point 03
治療後の再発予防を、しっかりと
病院での治療を終えたあとの通院を当院で続けられます。LDLコレステロール55mg/dL未満を目指す管理を含め、再発を防ぐ治療を行います。
Point 04
危険因子をまとめて管理
高血圧・脂質異常症・糖尿病・喫煙など、動脈硬化の危険因子を同じ医師がまとめて診療します。禁煙外来も行っています。
狭心症・心筋梗塞についてよくあるご質問
ステントを入れたので、もう治ったのではないですか?
ステントで広げたのは、狭くなっていた一部分です。動脈硬化は全身の血管で進むため、ほかの場所が新たに狭くなることがあります。治療後こそ、お薬と危険因子の管理を続けることが大切です。
血液をサラサラにするお薬は、いつまで飲めばよいですか?
治療の内容や時期、出血の危険などによって異なります。2種類から1種類に減らす時期も含めて、治療を受けた病院の方針をふまえて判断します。自己判断で中止すると危険ですので、必ずご相談ください。
運動はしてもよいですか?
状態が安定していれば、ウォーキングなどの適度な運動は、再発予防にも役立ちます。ただし、運動の強さは心臓の状態によって異なります。運動中に胸の痛みや息苦しさが出る場合はすぐに中止し、ご相談ください。
そのほかの心臓の病気については循環器内科のページをご覧ください。
気になる症状は、早めのご相談を。
「歳のせいかな」と思っていた息切れが、心臓のサインであることもあります。
長岡のかかりつけ医として、お待ちしています。