つらい花粉症の季節を乗り切るために
- 3月7日
- 読了時間: 3分

こんにちは。院長の岸です。 春らしい日も増えてきましたが、それと同時に「鼻がムズムズする」「目が痒い」といった症状でお悩みの方が増えてくる時期ですね。
今回は、今や国民病とも言われる「花粉症」について、その種類や治療法についてお話しします。
1. 日本の花粉症の代表格:スギとヒノキ
日本の花粉症の約7割はスギ花粉が原因と言われています。
スギ花粉(2月〜4月頃) 日本の森林の多くを占めるため、飛散量が多く、広範囲に影響を及ぼします。
ヒノキ花粉(4月〜5月頃) スギ花粉のピークが終わる頃に飛び始めます。スギと共通のアレルゲン(原因物質)を持っているため、スギ花粉症の方の多くがヒノキにも反応し、症状が長引く原因となります。
その他、初夏にはイネ科、秋にはブタクサやヨモギなど、季節ごとに異なる花粉が飛散しています。
2. 「もしかして風邪?」通年性アレルギーの可能性
花粉の時期以外にも鼻炎症状がある場合、通年性アレルギー性鼻炎の可能性があります。
原因の多くはダニ(家塵・ハウスダスト)、ペットの毛、カビなどです。 「季節を問わず鼻が詰まる」「朝起きるとくしゃみが止まらない」という方は、血液検査でご自身のアレルゲンを確認することをお勧めします。花粉症だと思っていたら、実はダニが原因だったというケースも少なくありません。
3. 花粉症の治療について:早めの対策が鍵
当院では、患者様のライフスタイルや症状の強さに合わせた治療を提案しています。
① 一般的な治療(対症療法)
抗ヒスタミン薬の内服を中心に、症状に合わせて点眼薬(目薬)や点鼻薬を組み合わせます。最近では、「眠くなりにくいタイプ」のお薬も増えています。
② 「初期療法」のすすめ
症状がひどくなってから受診される方が多いですが、実は症状が出る直前、または少し出始めた頃からお薬を飲み始める「初期療法」が非常に有効です。 粘膜の炎症がひどくなる前に抑えることで、ピーク時の症状を軽くし、薬の使用量を減らせる可能性があります。
③ 根本治療を目指す「舌下免疫療法」
「毎年薬を飲むのが大変」「花粉症を根本から治したい」という方には、舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)という選択肢があります。
対象: スギ花粉症、またはダニ(ハウスダスト)アレルギーの方
方法: 1日1回、治療薬を舌の下に置いて服用します。
メリット: 体質を改善し、症状の完治や長期的な軽減が期待できます。
※スギ花粉の舌下免疫療法は、花粉が飛散していない時期(6月〜12月頃)に開始する必要があります。今のところ当院では対応しておりませんが、今後対応するよう検討中です。
まとめ
花粉症は「我慢するもの」ではなく、適切にコントロールして「快適に過ごすもの」です。 「たかが花粉症」と思わず、集中力の低下や睡眠不足につながる前に、どうぞお気軽に当院へご相談ください。



